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○なにわフォーユー開所にあたって○原点に戻る その14
○宮原伸二著 『ホームヘルパーと介護者のための
医療サイン』について
3月15日にフォーユー3つめの事業所「なにわフォーユー」を開所しました。
「なにわ」というのはどこ?と思っておられる方も多いと思いますが、尼崎にあります。
尼崎の中でも特に下町に事務所を開きました。高齢化率のとっても高い所で、それだけに介護事業所が多数あり、大変な所に開いたなぁと実感しています。
さて、事業所の紹介をさせていただきます。ケアマネジャーの私こと村上と、訪問介護の管理者鮒田と二人三脚でスタートしました。ヘルパーさんは、今まで一緒に仕事をして気心の知れた6名と頑張っています。営業まわりと新規の利用者様まわり、そして慣れない?パソコン入力と悪戦苦闘の毎日ですが、初心に戻って頑張っています。気負うことなく、楽しく、笑顔で利用者の方たちに向き合うことができればと思っております。
最後に、開所にあたって、大出さんとの出会い、そして準備を手伝ってくれた、たくさんの人のおかげでここまでこれたことに感謝の念でいっぱいです。大きなバックも何もないけれど、私たちには「人」という財産があったんだと痛感した日々でもありました。皆さんの応援に応えられるよう、頑張っていきますので、これからもご支援よろしくお願い申し上げます。
若さ?と体格?を武器に自転車で尼崎中を走り回ります。 応援よろしくお願いします。
人の出会いは不思議です。
縁あって村上さん、鮒田さんと出会い「なにわフォーユー」がオープンしました。
共感できる仲間が増えることはとても大きな喜びです。対人援助職として、ともに技術を磨き、専門家としての技量を深めていきたいと思います。
その時折に、皆さんに伝えたいことを「原点に戻る」という題名で、マーガレット通信に記事を書いてきました。再度「ホームヘルパーとしての仕事」について考えてみたいと思います。
介護保険法では、利用者が可能な限りその居室において、その有する能力に応じて自立した日常生活が営むことが出来るように介護サービスを提供することが目的の一つとして示されています。介護サービスの内容は、身体介護、家事援助、相談援助に分けられます。
ホームヘルパーは、上記の生活全般の援助(支援)を通して、利用者の自立を側面から支え、生活の質(QOL)の向上を目指します。ただ単に身の回りの世話だけでなく、専門家としての 視点で関わることに意義があるのです。
専門家としての視点:
その利用者にとっての生活の意味を考え、生活を構成している要素を検証する。
その際、気をつけなければならないのは、あくまでも生活の主体は利用者であり、利用者にとっての生活、
利用者からみた生活を一緒に見る。ホームヘルパーが判断するものではない。
≪自立支援≫という言葉は、何度も耳にしヘルパーの仕事として、認識されているかと思います。日頃、自身が行っている業務が、専門家として自立支援、生活の質の向上を目指しているか振り返ってみてください。『支援』でなく『援助』のみの業務になっているかもしれません。
「おや?前回の訪問時とは何か違う」、「どうしたらいいのかわからない」、その場合の声かけやその後の対応の仕方、また「いろいろと訴えられる」が、「その訴えのポイントはどこにあるのか」・・・等々医療のサインを感知できるのは、日常的にケアしている家族やホームヘルパーがいちばん気づき得る立場にあります。
介護する側にも最低限度の医療の基礎知識がないと、介護されている側からの声なきサインにも気づきにくく、対応も難しい。
在宅医療を25年間実践してこられた著者が、福祉と医療が連携を取り、協働で利用者の方々の実りある暮らしを支えていくために創元社より上記の本を出版されました。
・顔が赤い・顔色が悪い・唇の色が悪い・なんだか苦しそう・・・etc
症状に合わせて、声かけ、気づきのポイント、観察のポイント、サインへの対応、介護のポイント等、目で見てわかりやすく書かれています。
ヘルパー必見の一冊です。自身のスキルアップのために手元に置かれててもいいですが、お役立ち情報として、今後通信に随時掲載していく予定です。
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マーガレット通信は、毎月一回、フォーユーで働く介護スタッフを対象にした通信です。介護・福祉全般に役立つことをここでは紹介します。