topics ○ご利用者のご家族より○健康チェックとバイタルサイン○ちょっと一品 簡単レシピ 【 れんこん肉団子 】
～ご利用者のご家族より～ 今月はＯさん特集です。
☆我が家の状況私の母は今年84歳になりました。アルツハイマー型の認知症で要介護3です。４０年近く住み慣れた自宅に娘夫婦と同居という状況です。同居とはいえ、昼間娘夫婦は仕事に出ており、日中独居老人状態がかなり遅くまで続きます。
母のおかしな様子が見受けられ始めたのは平成13年始め。その後、年賀状が書けなくなったり、夜中に妄想が出たり、泥棒が出たりしたものの、まさかなあ、と思う間に時間が経過し、結局専門の医療機関を受診したのは平成15年3月。その時点で「かなり認知症が進んだ状態」と診断され、フォーユーは平成15年3月31日から利用させていただいています。
それから早3年、少しづつ進む認知症の状態に併せて、専門的立場からの様々なアドバイス対応をいただき、今なお住慣れた家で生活し続けられていることに大変感謝しています。
☆大出さんとの出会い 初めて介護保険を利用するにあたり、「ケアマネジャー」の大出さんがどんな方なのかお会いするまでどきどきでした。当時、今よりまだしっかりしていた母も、久しぶりのお客さんと一張羅への着替えで、やや興奮状態。大出さんはそんな私たちに明るく元気に応対してくださり、ずいぶんほっとするとともに「さすがプロは違うなあ」と感動したことを思い出します。
当初は、ヘルパーさんに週2回来てもらい、ヘルパーさんが家に来ることになれてもらうことから始めました。その後、認知症の進行とともにヘルパーさんの来る回数も週3回、4回と増え、通院介助など予定外にも対応していただくとともに、デイサービスの利用と組み合わせるなど、適時適切・臨機応変に対応していただきました。
ヘルパー派遣とともに、前述のデイサービス、介護用品、住宅改修などのアドバイス、ケア担当者会の開催、また、成年後見人制度など新しい制度の説明も資料付きで頂き大変助かりました。プライドの高い母にパンツを履き替えさせるため、でっち上げた「パンツモニター制度」を考案したり、ヘルパーさんとの連絡ノートなどフォーユーならではの対応もありました。
☆ステキな一言「病気だから仕方がない」とわかっていながらも、いらいらしたり、母の作話に「作話だ」ととまじめに反応していまう。そんな私に、大出さんは「家族なんてそんなものよ」とさらりと言ってくれ、どれほどほっとしたことか・・・。
また、そんな私の気晴らしは日記を書くこと。決して暗くならず、反省もせず、きれい事も書かず淡々と怪しい出来事をつづっていましたが、そんな日記を見て大出さんは「おもしろいわぁ」と言ってくれました。おかげで介護も暗くならずにつきあえるようになりました。
☆これから状況もいろいろと変化し続けることと予想されますが、今まで通りのゆるゆるした生活を続けていければと願っています。。これからもよろしくお願いします
☆法事はワンマンショー（平成14年7月27日（日））
母の弟の7回忌に出席すべく篠山まで車で出かけた。寺で親戚に会うと、 いきなり自分の仕事の自慢話を始めた。法事終了後の昼ご飯の間も自慢話。 周りはほとんど高齢者で聞き役になっている。よもや中度の認知症とは誰も思うまい。帰りの車の中でどこに出かけていたのか聞いてみたが、既に忘れていた。
☆秋のママブーム（平成14年9月1日～12日）
冷蔵庫にポンジュース（1リットルサイズ）が7本入っていた。うち2本は途中まで飲んでいた。 (10日後)野菜室にポンジュースが12本（うち3本開封済み）。野菜室を席巻していた。隙間にリン ゴが3ケ縦に入れてあった。
☆春のママブーム（平成15年4月9日）
この春のママブームはカルピス。5倍濃縮の500ｍｌ紙パックのカルピスが冷蔵庫に11本。うち 2本が開封済み。よく見ると1本が賞味期限。結構古いものも買わされているようだ。
☆レオパレスだまされる（平成15年4月24日）
朝、レオパレス（不動産屋）から「三国にお持ちの物件の件で」と電話がかかってきた。どうもレオパレスからの無作為電話に、母が「うちは、三国にも伊丹にも篠山にも家がある」という趣旨のことを言ったみたい。レオパレスのにいちゃんは「昨日も電話をした｣と言うが、「残念ながら、 うちは物件を所有していません。三国には親戚がすんでいたことがありますが、30年以上前に 転居しています。」と答えると、電話の向こうでにいちゃんはがっかりした様子。後で母の机の 引き出しを見ると、レオパレスのにいちゃん直筆の手紙（我が社にとって有益な物件のため云々）も出てきた。
☆生命力（平成16年3月1日）
久しぶりに母の髪を切ってもらった。カットしてかわいく仕上がっているのだが、髪の毛が薄い 上に短くなったので地肌があらわになった。思わず頭頂部のツボをついてみる。普通は気持ちいいと思うのだが、「死んじゃうじゃない」と本気で怒り始めた。頭のツボで死ぬとは怪しい漫画みたいだが、本気で怒るぐらい生に執着があるみたい。
☆歯磨き不要（平成17年5月23日）
朝いつものように、「顔を洗って歯を磨こうね」と母に言うと、「だって歯がないも～ん」と思い
がけない答えが返ってきた。確かに上の前歯が一本もない。確か、金の縁取りのある差し歯が
あったはずなのだけど。
（7月5日）母の引き出しの中からむき出しの状態で前歯を発見した。
☆食べた食べないは（平成17年5月29日）
家族3人おなかいっぱい夕御飯を食べて、ダンナと私は犬の散歩。母は部屋でお休みに。 ところが散歩から帰ってくると、母が部屋から出てきて「お帰り。ご飯食べた？」と聞く。模範解答は（相手を尊重して）今準備するから一緒に食べようね」と言うことだったかと思うのだが、面倒なので「今一緒に食べたじゃない。おいしかったね」と断言した。すると素直に「そうそう、一緒に食べた。おいしかった」と応じてくれた。対応は個人差だなあ。
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健康チェックとバイタルサイン
バイタルサインとは、生命徴候とも言われ、生命活動を表すサインであると共に、命の危険を
表すサインです。バイタルサインには、体温・脈拍・呼吸・血圧・顔色・皮膚の様子などがあります。バイタルサインの異常は健康状態の把握や異常の発見に有益です。
体温と脈拍
人の体温は平均３６～３７度に設定されています。これを平熱と言います。
一般に高齢者は若い頃より少し低くなる傾向があります。
感染症脱水などで発熱を起こします。
（高齢者の肺炎 脱水などでは発熱を伴わないこともあるので注意が必要です)
４１度以上の高熱が続くと、細胞に何らかの障害が見られ、４２度を超える高熱が長時間にわ
たると、細胞が障害を起こし、死に到る事もあると言われています。
脈拍は１分間に６０から９０回が平常時の標準的な値です。脈拍は発熱や激しい運動によっ
て増加します。１００以上を頻脈といい６０以下を徐脈と言います。
血圧
心臓が収縮した時の血圧を最高血圧といい、拡張した時の血圧を最低血圧といいます。
最高血圧と最低血圧との差が脈圧です。
高血圧とは、最高血圧が１６０ｍｍＨｇ以上、最低血圧が９５ｍｍＨｇ以上のいずれか一方､
又は両方の場合をさします。高血圧が長期にわたると､眼底・脳・心臓・腎臓に合併症が出現します。
顔色・皮膚などの全身状態の観察
皮膚の観察で注意したいのは、 褥瘡・発疹・浮腫といった症状です。
長時間皮膚が圧迫される・低栄養などで褥瘡が出来、皮膚疾患を起こしていると発疹が見られます。身体の水分が不足すると、皮膚が乾燥し、しわが見受けられます。
脱水症状のときは、腋の下や唇・舌に乾きが現れます。
☆高齢者の場合現れる症状が否定形で、疾病の典型的な症状が出にくい場合が多くあります
日常的に注意深く観察し｢いつもと違う｣に早く気付く事が大切です。
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ちょっと一品 簡単レシピ 【 れんこん肉団子 】
材料(４人分) れんこん 150ｇ ごぼう1/2 鶏ひき肉300ｇ
いりごま 大さじ３
（Ａ）マヨネーズ とき卵 酒 小麦粉 しょうゆ 塩
《つくり方》
① れんこんは皮をむきごぼうは皮を洗い水にさらす。
② フードプロセッサーに①を水気を切り入れ、1分間ほどかけて細かくする。
ひき肉と（Ａ）の調味料を加えごま油を加えタネを作る。
③ タネを油でぬらしたスプーンですくい、油で揚げていく。
表面が固まったら返しながらゆっくりと色づくまであげる。
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マーガレット通信は、毎月一回、フォーユーで働く介護スタッフを対象にした通信です。介護・福祉全般に役立つことをここでは紹介します。