topics 研修会報告ちょっと一品簡単レシピ
4月16日に行われた神戸市ケアマネージャー連絡会主催の研修会でしたが、多数の参加者で認知症への関心の高さをヒシヒシと感じました。
講師は高齢者メンタルクリニックの分野で「家族療法」「高齢者虐待」「ケア担当者のバーンアウト(燃えつき)」を専門にされている精神科医の松本一生先生。丁寧にお話してくださり、あっという間の研修でした。
伝えきれないかもしれませんが、とても興味深かったので報告させていただきます。
初期から中核症状(記憶障害や時間、場所の見当識障害、判断力低下)に加え”忘れていくことへの”不安や焦燥感(イライラ、そわそわ)、抑うつ気分が見られるので、話をきちんと聞いているという態度を示すことが大切である。しかし、適切な薬を服用すれば軽減できる場合も多いので、初期から医療と連携を取り合うことが必要になってくる。
特に初期認知症の悩みは「相談相手がいない」「大丈夫、とはぐらかされる」「一人で恐怖に耐えるのが辛い」等が挙げられている。特に支援者が気をつけないといけないのは、安易に「大丈夫」と言ってしまうことで、これは辛さを向けられた支援者が、自分の不安を抑えられずに反応している場合が多いと考えられる。
中等度では幻覚、幻聴、妄想、被害感(一番本人に関っている家族に向けられることが多い)を含んでくる。どちらかと言うと幻覚等の視覚的な訴えが多いが、否定してはいけなと思うあまり幻覚を肯定するような言葉掛けを続けると症状が固定してしまうので(「気のせいです」等と否定するのは論外だが)例えば「○○さんには、そのように見えているのかもしれませんね」と否定も肯定もしない返し方をするのがよい。
ちなみに認知症のチェックに使用される「長谷川式検査」の点数は状況によって左右されることも多いので、少しの増減で一喜一憂することはない。
まず「驚愕(まさか!)」から「否認(無意識の否定)」の段階へ向かう。その後は「外に向けられ る怒り(あなた〔医師、支援者等〕がきちんとしてくれないから)」と「内に向けられる怒り(私がちゃんとしてあげないから)」の2つのパターンが見られる。
「外に向けられる怒り」は否認しきれなくなったことへの反応で、次の「適応」「再起」の段階へ向かいやすい。しかし「内に向けられる怒り」は抑うつや虐待につながりやすい。また「再起」の段階を経て受入れたかのように見えた家族でも、認知症の進行によって新たな課題が 現れると始めから繰り返すこともよくある。
「私は介護で辛い思いをしたことがない」
→ 過剰適応。むかつき、めまい、身体の痛み、慢性胃炎、高血圧等の身体症状に現れる。
「私の人生は○○の介護に捧げる」
→ 情緒的に過剰。追い詰められ、虐待するパターンに落ち込むことがある。
「私は誰の手も借りずに介護しなければならない」
→ 孤立する介護を防ぐ。いつでも関れる体制を作り、距離を保ちながら時機を観察。
家族はこれからも続く介護への不安はもちろん、本人の「これから先」を決める責任を負っていること、親族からの安易な一言、介護保険が痴呆を評価できないこと等へのストレスを抱えている。支援者はそのことを常に考えておかなければならない。
D燃えつきない支援者になるために 熱心で真面目な介護、支援者は「心が元気に見えて身体がしんどい」人が多い。例えば「しんどい、行きたくない」と思っていても、その場になるとバリバリとしてしまう。しかし、ふらつき、立ちくらみ、むかつき、めまいなどの自律神経失調と表現されやすい身体症状が現れたり、時には慢性胃炎、慢性膵炎、高血圧等も見られることがある。疲れていないと思っても身体の反応に敏感に。
また「反省会」だけではなく「褒めあう会」を持ち、守秘を守りながら感情表出の場を作る。自分を健全に認めて自信を持ち、ストレスをコントロールする。
支援者が元気でないとご本人やご家族を支えることができません。私たちは知識、技術を磨きながら、敏感に感じ取れる感性を持ち、自分の心身も大事に・・・と、気が遠くなるようなことに取り組んでいるのだと感じました。
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すべて適量
@ 豚肉は大きく広げて下味(しょうゆ、酒 各大さじ1)をつける。
A 大葉を豚肉の上におき、その上に少量の梅肉をのせて巻き込む。
(レンジでチン!した人参スティクをのせてもOK)
B 耐熱皿にAの豚肉を、巻き終りを下にして並べ、ラップをして、約1分半加熱する。
C Bの汁を捨て、約2分半、ひっくりかえして加熱。あとは様子を見て加熱して下さい。
*ポン酢しょうゆでどうぞ!
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マーガレット通信は、毎月一回、フォーユーで働く介護スタッフを対象にした通信です。介護・福祉全般に役立つことをここでは紹介します。